今回はアムステルダムの公園の中にあるレストランの話。
ここのレストランは、下記のように謳っています。
朝に収穫して、午後にはあなたの食卓に
このレストランにはアラカルトメニューがありません。
完全なコース料理。しかもお任せコース。
なぜなら、その日に収穫する野菜によって提供する料理が変わるからです。
「朝に収穫して、午後にはあなたの食卓に」ってのは、
・朝収穫して
・昼までにどんな料理を提供するか菅家て
・午後になったらお客様を入れて、料理を楽しんで頂く
そんなレストランは、RESTAURANT DE KASというレストランです。
しかし、このレストランのシェフの創作能力というか、瞬発力というか凄まじいなと思います。そのシェフが織りなす体験がさらに料理の価値を高めてくれるレストランです。
ちなみにこのレストランは地球に優しいことを2つ徹底しています。
1.プラントベースの料理である事
2.自家栽培での野菜である事
です。
2つ目の「自家栽培での野菜である事」だと何が地球に優しいのでしょうか。それは輸送にかかるCO2排出がほぼ無いというところにあります。
プラントベースにしたとしても、遠い外国から空輸で仕入れたら、どれだけCO2を使って運んだんだ・・・ってなりますよね。
逆に地産地消のように地元の野菜を使えば、少ないCO2で輸送が可能です。
その究極の形が自家栽培。自家産自家消なので、CO2排出量はゼロと言ってもよいでしょう。
このように表向きは、「旬で新鮮な野菜が、シェフの創作力で愉しめるレストラン」ですが、裏ではしっかり地球に優しいこだわりがある。
見せ方次第でお客様にも地球にも良いを同時に成立する事が可能な事例でした。
ちなみにミシュラン1つ星のレストランです。
投稿者プロフィール
- 外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。
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