v2.0は、事業の概要、提供価値、ビジネスモデル、企業の大切にしたい想いを詳細に記載しています。

今回は「子どもの靴」の話です。

子どもは大きくなるのに、子どもの靴は大きくならない。

子どもは大きくなるのに、
子どもの靴は大きくならない。

当然と言えば当然ですが、
これを「買い替え」で対応すると、短期間だけ使用され使われなくなる靴が沢山生まれる事になります。

ちなみに、、、
子どもの足って1年間に1cm近く成長するとの事です。

サイズが合わない靴を履いていると?
大きめの靴は外反母趾や扁平足の危険性も。幼少期にきつい靴を履いていると、痛みは伴わないものの靴の中で足の指が丸まり、骨の成長を大きく阻害してしまう可能性があります。すぐに成長するからと大きめの靴を履かせていると、足の指を踏ん張って地面をけって歩くことができず扁平足になったり、足の指に余計な力が入るために指が曲がって外反母趾になる危険性も出てきます。定期的に足のサイズを測ることが大切です。

(出所:子どものための「足に良い靴」って?

そして、サイズの合わない靴を履くと色々問題があるそうです。

大きめの靴 ⇒ 外反母趾や偏平足の危険性
小さめの靴 ⇒ 骨の成長を大きく阻害していしまう可能性

しかし、子どもの足の大きさは1年に1cm近く成長してしまう・・・

子どもの足に合わせて靴を買っていたら、家の中は靴だらけ(しかも使わない靴)になってしまいますよね。

親の都合で子どもにブレーキをかけている?

子どもは、泥遊びとか大好きです。そして、泥遊びをすると大変になるのが親御さん。泥だらけの靴を洗わないと行けなくなりますよね。しかも、子どもの靴は結構高い。そうすると、親御さんは、極力子どもに泥遊びをさせないようにしたくなります、無意識に。そうすると、子どもは泥遊びをする機会を失います。

実際、親御さんは、おそらく沢山泥遊びをさせたい!と思っていて、遊ばせるのだと思います。

でも、親御さんは「泥遊びをさせてもストレス」、「泥遊びをさせなくてもストレス」がかかります。

  • 泥遊びをさせた場合
    • その後に、その靴を洗わなければいけないというストレス
  • 泥遊びをさせない場合
    • かわいい子供を自由に遊ばせあげる事の出来なかったストレス

どっちに転んでも何かストレスがかかる状態になっています。

子ども靴のサブスクレンタル"Kutoon"

そんな問題を解消してくれるサービスがkutoonです。

Kutoon – 子ども靴のサブスク

いつもジャストサイズのきれいな靴が履ける子ども靴のサブスク。12~18㎝の中から好きな靴を選んで交換できる。いろんな靴を試せる。いつもキレイな靴が履ける。もうサイ…

子どもの靴のサブスクレンタルで、サブスクレンタルする事によって、"靴を沢山買って、沢山手放す"を解消する事が可能になります。

特徴

  • 定価4,000~6,000円の有名メーカーの子ども靴を中心に5,000足以上
  • 1ヶ月1回相当の無料交換
  • Kutoon実店舗で試し履きも可能
  • 「靴を洗ってくれる事」、裏を返せば「靴を洗わずに済むこと」が可能
  • 現在持っている靴(眠っている靴を含む)を寄付する事が可能

提供価値は何か

For Customer

どんな顧客か

  • 外で元気に遊ぶ2歳~の子どもを持つ親御さん

顧客が抱えている課題(解決したい事)

  • 子どもの足が直ぐ大きくなるので、靴を何足も買わなければならない
  • 子どもの成長を見越して、少し大きめの靴を履かせると、安全性の問題や健康上の問題が発生しそうで避けたい
  • 子どもの靴の興味がコロコロ変わるので、履きたい靴にばらつきが出る(履かない靴は全然履かなくなる)
  • 泥遊びをした後の靴を洗うのが大変(よって、親が泥遊びを避けるようになる)⇒汚れを気にせず遊ばせるようにしたい

譲れない顧客への提供価値(無くてはならない価値)

  • 安全性(子どもが怪我をしない事)
    • 子どもの靴なので、何よりも最優先で必要な事は「安全である事」です。安全を抜きにして、利便性、環境性を求めても意味がありません。まずは機能として「外出できる事」であり、それに必要な「安全性」を担保した上で、親御さんのニーズ、お子さんのニーズ、社会のニーズに応えていく事が重要です。

顧客への提供価値(何に対してお金を払っているか)

  • 靴を全く無駄にせずに使用する事が出来る
    • 子どもの足はすぐに大きくなります。この前買ったと思ったら、もう履けなくなってしまった。しかも同時に所有しているのは、2,3足。そんな無駄な事(しかも新しいうちに不要になる)をしなくて済みます
  • いつもジャストサイズの靴を履かせる事が出来る
    • 実際に靴の試し履きが可能なので、その先には、実際に子どもが来店してピッタリの靴を選ぶ。そして靴が窮屈になれば、また違う靴を選べばよいとなります。
  • いつもお気に入りの靴を履かせることが出来る。
    • 子どもって好奇心旺盛なので、(いい意味で)すぐに飽きて新しいモノに目が移りますよね。そんな子どもの好奇心をずっとくすぐり続けられるのが、この靴のサブスクの大きな価値です。そんな靴だから、外遊びも楽しくなっちゃいます。
    • また靴を選ぶときに子ども一緒に選ぶというコミュニケーション機会を提供しています。
  • 汚れを気にせず自由に遊ばせることが出来る
    • このサービスのホントにスゴイのはここだなと思いました。子どもの靴ってそこそこします。大事に使ってほしい靴で、水たまりに突入して欲しくないですよね。しかも、泥だらけになったら、洗うのも大変。ウタマロの登場回数最多は間違いないです。
    • kutoonは、サブスクレンタルなので、「靴を洗う」という業務プロセス上、必ず存在します。なので、気兼ねなく「どろんこになってくださーい」「どんどん靴を汚してくださーい」と言えます。
    • これって靴の販売モデルじゃ絶対に提供出来ない価値で、サブスクレンタルモデルだからこそ成せる業だと思います。

For Planet

なぜ地球に優しいか

  • 本来1人が履いて最終的には捨てられる靴を、複数人でシェアする事で、本来人数分発生する靴の生産量を減らしている
  • レンタルする靴は、安全性が担保出来る限り、修理して提供する(多少の汚れは気にしない)
  • 子どもが大きくなった家庭より、不要となった靴を回収し、レンタルとして提供する

ISO59004の13の分類

  • Rethink
    • Product as a Serviceモデル
    • 「靴」というプロダクトを使って「外で歩く事」を提供するサービスをしている

さらなる環境配慮に向けて考えられる事

  • バイオ資源やリサイクル資源を使った靴を仕入れる

どんなビジネスモデルか

ビジネス全体像

親御さんがカスタマーとして、子どもユーザーとした子ども靴のレンタルモデル。ユーザーである「子ども」の満足度よりも、親御さんのペインの解消にどう応えるか鍵。

~ナインセルフレームワーク~

WhoWhatHow
顧客価値①顧客は誰?
・外で元気に遊ぶ2歳~の子どもを持つお母さん
②何を提供?
・どろんこを気にせずに子ども遊ばせる事の出来る靴
③どう違う?
・返却時に洗濯不要(そのまま返してOK)
利益④誰から儲ける?
・靴を借りるお母さん
⑤何で儲ける?
・靴のサブスクレンタル料
⑥どう儲ける?
時間をかけて(子どもが2歳から6歳くらいまでの間)
プロセス⑨誰と組む?
・靴メーカー
・子どもが大きくなって使わなくった靴を寄付してくれる親御さん
⑧強みは何?
・靴のクリーニング
・靴の在庫の豊富さ
⑦どんな手順?
・ネットで商品を選んだ靴を配送する
・実店舗に来て、試し履き後に受け取る

企業の大切にしたい想い

kutoon社の品質ポリシーには、企業の大切な想いが込められ、それを忠実に実行しています。

子どもの安全を第一に考えつつ、モノを如何に大事に使う。ちょっとした剥がれやすり減りは自分達で直す。子どもの安全性が担保出来るうちはあらゆる方法を使って提供する。そんな品質ポリシーはまさに企業の大切な想いが体現されたものになっています。

品質ポリシー

  • 使用による怪我、事故のリスクがある商品は一切提供しません。
  • ラバーの剥がれは当社でリペアを実施し、レンタル商品として提供します。
  • 踵の擦り減りは自社でリペアを実施し、レンタル商品として提供します。
  • 色はげ、型崩れがある商品は使用に問題がない限りレンタル商品として提供します。
  • 履き口やべろ等通常使用に問題がない箇所に破れがある場合はレンタル商品として提供します。
  • 安易な廃棄処分を否定し、リユースを通して持続可能な社会の実現に貢献します。

投稿者プロフィール

菱木 信介
菱木 信介
外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。