以前に電気エネルギーを位置エネルギー(ポテンシャルエネルギー)に変えて貯めておくという事例を紹介しました。

位置エネルギーに変換する蓄電池

ちょっと小ネタみたいな話です。再生可能エネルギーに世の中がシフトしつつありますが、そこで今でも課題なのが、  「再生可能エネルギーは、常時安定した発電をするのは…

今回は、「熱で貯める」というお話です。
え、熱で貯めるってどういう事??」って感じですよね。
簡単に言うと「温めておく」以上!という感じです。

そんな「熱で貯める」を実践している企業がアメリカのRondo Energyです。

Rondo Energyは、レンガ温めて熱を貯めます。その熱する温度は1500℃です。そしてその温めたレンガを熱エネルギーを電気に変えたい時は、火力発電や原子力発電と同じように蒸気タービンを回して電気を作ります。

なので、流れを記載すると・・・

① 太陽光や風力で発電する
② 発電した電気を使ってレンガを1500℃まで温めます。
③ 電気を使いたい時に水蒸気でタービンを回します。
④ 電気が発電されます。

という感じです。

ちなみにこのレンガの熱の損失は1日あたり1%未満だそうです。

太陽光発電や風力発電が本当の意味で活かされるのは、長期間電気を保有できる電池次第です。

LDES(長期エネルギー貯蔵技術)が、進化するだけで世の中がガラッと変わると思います。

長期間電気を保有できる電池は今後も要チェックです。

投稿者プロフィール

菱木 信介
菱木 信介
外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。