アパレル業界と言えば、大量生産・大量廃棄の温床です。
ファストファッションが無くなっても、まだまだ根本的なところに大量生産・大量廃棄が残っています。

それは「流行り」という大量生産・大量廃棄に拍車をかける仕組みがあるから・・・。そもそも毎年「流行り」があるのって、ファッションとインフルエンザくらいな気がする・・・

「流行り」って、「流行り」の時だけ使うけど、「流行り」が終わればお役目終了となる。そりゃ、廃棄量も増えますよね。しかも十分使えるだろうに。

しかも「流行り」って「結果的に起こるもの」なのに、「流行る前に流行りがある」

そんな中、ユナイテッドアローズの「シーズンレス」という考えはとても良いと思いました。

春も活躍する、シーズンレスな定番商品

「シーズンレス」というくらいなので、「どんな季節でもOKよ」というアイテムです。さらに言えば「世の中がどんな流行りであろうと関係ないよ」っていうメッセージです。

季節に関係ないので「ずっと使えるよ」というメッセージも伝わってくる。
とてもシンプルで心地よいワードだなと思いました。

ビジネス的にもメリットがあります。
それは「在庫管理が楽になる」事。
季節ものであれば、その季節中に売り切らないといけない。
でも、シーズンレスなら、そんな線引きはない。
なので「売れ残り」ってのが無くなります

「季節に依存したビジネス」は、ちょっと見方を変えると新しいビジネスが生まれそうな気がします。

投稿者プロフィール

菱木 信介
菱木 信介
外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。