昔(今もそうかもですが)、スイミングスクールのような習い事って、送迎バスがあった気がします。
子ども達はそのバスに乗り、スイミングスクールに行き、授業を受けた後、またバスに乗って帰ってくる。
子ども(小学生)の移動手段って、電車・バスか、自転車かくらいですよね。そんな中、スイミングスクールみたいな習い事って、乱立するものではない。つまり、地域に1つか2つある程度である事が多いです。
さらに「こっちの方が設備がよい」とか選び始めると、自宅からその場に行くまでもなかなか距離になります。
それを電車・バスを使っていくか、または自転車でいくか。
それが小学校低学年だったら、まず一人でいくのは無理ですよね。
そんな子どもは、移動弱者であるとも言えます。
その「子どもの移動の課題」を解決する子ども送迎のシェアリングサービスをしているhabという企業があります。
スイミングスクールの送迎バスって、バスを使った相乗りサービスとも言えます。ただし目的地は同じ場所。
なので、同乗者は同じ目的をもったスイミングスクールに通う子ども達。
habはどうかというと、バスではなくタクシーと同じような車体です。
そして、行先は同じではなく複数に習い事の場所に行きます。もちろん同一でもよいです。
この内容を引いて見れば、ただのタクシーの相乗りとも言えます。
でも、そのタクシーの相乗りではない、価値を提供しているからこそ静率するサービスです。
それは「安心感」です。
送迎バスが提供していたのはただ単に「現地まで送る事」でなく、「子どもを安心して預ける事が出来る」事です。
安心感があるからこそ、子どもを預ける事が出来ます。
habはその「安心感」を「アプリ」で担保しています。
前提として送迎する提携先の信頼度があった上で、
さらに「子ども達が現地に無事到着した」「帰りの便に無事乗車した」というのをアプリで確認する事が出来ます。
この子どもの移動弱者の課題って今に始まった話ではないですが、その子どもの課題を上手く見つけ、事業化した良い例だなと思います。
投稿者プロフィール
- 外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。
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