ゴミって"無くそうと思えば無くせるゴミ"と、"無くそうと思っても無くせないゴミ"がありますよね。

前者の「無くそうと思えば無くせるゴミ」でアップサイクルをした場合、
このアップサイクル製品が無くなる世界を創りたいという想いが込められている気がします。

後者の「無くそうと思っても無くせないゴミ」でアップサイクルした場合、
このようなアップサイクルは今もこれからも私の使命として創り続ける必要があるという気持ちになるような気もします。

同じゴミなのに、同じアップサイクルなのに、ベクトルが逆ですよね。

「無くそうと思っても無くせないゴミ」ってどういうモノかというと、流木とかです。大きな海が存在し、数多の森林があれば、まず流木が消える事はないでしょう。

また台風で街路樹が折れて倒れた樹木も何もしなければゴミと化します。

オランダアムステルダムに、街路樹の倒木でまな板を作ったりと、街のやむを得ずゴミとなる木材をアップサイクルするHout van je Stad という企業があります。ちなみに企業名のHout van je Stad は「あなたの街からの木材」という意味です。

この手のアップサイクルは、ビジネスとして発展させるのは難しいですが、スモールビジネスとしては成立するかなと思います。
そしてビジネスとしては小さいですが、存在意義としては大きい気がします。他のアップサイクルと違って、人と自然を繋いでいるがします。

自然にとっての当たり前と、人間にとっての当たり前の間の繋ぐのがこのアップサイクルです。

改めてゴミと思われるものをそういう視点で観るとまた違った何かに気づきそうです。

投稿者プロフィール

菱木 信介
菱木 信介
外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。