工場だってサービス化(as a Service)出来ちゃいます。
これまでは工場を作るのに、場所を探すから始まり、様々な初期投資がかかります。
そして何より、景気のいい時に事業拡大の為に作った工場も、景気が落ち着けば要らなくなる。そんな市場の波にナカナカ対応できずにいます。
そうなると、逆に空きスペースが出来てしまい、何もしなくても維持費がかかってしまいます。
それを解消するのがFactory as a Serviceです。
フィンランドのヘルシンキの企業であるCombi Worksがこれを提供しています。
構造は、「モノのサービス化(PaaS)」と「シェアリングサービス」を合わせた感じです。
多くの工場とネットワークをし、遊休スペースのある工場が、需要のある工場に必要な分だけ貸し出すという感じです。
さらにCombi Worksは(詳細は割愛しますが)工場の初期導入時、運営時に必要な業務も請け負うので、企業からすれば、工場立ち上げ・運用に関する部隊が不要になります(=アウトソースできます)
ちなみにこのサービスがあれば、
例えば、一時的に需要が拡大した場合に、即時に対応できる。
例えば、現在の工場が距離が離れていて輸送コストが高いので、近くに引越ししたいにも対応できる。(近くの工場が遊休になった場合)
こうする事によって、無駄な工場の建設・不要になった工場の解体が削減できます。環境負荷が高い業種の代表格と言えば「建設業」です。
工場に限らず、大きい"モノ"を作ったり、壊したり、また作ったりを繰り返していたら、そりゃ環境負荷が高いというのもわかるかと思います。
そのこれまでの常識(工場は作って・壊すもの)に抗って、生み出されたビジネスモデルです。
このような既にあるモノ(ストック)を活かしてビジネスが出来れば、地球に優しいだけでなく、材料費等が不要になるため、利益率が高くなるビジネスが出来るようになります。
投稿者プロフィール
- 外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。
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