カフェに入ると2パターンのお店に出会います。

1つは100%マグカップやグラスで提供するお店
もう1つテイクアウトのカップを店内用として提供するお店

「効率化」が行き過ぎておかしくなっている気がします。
事象としてはファストファッションと同じです。

カフェ、コンビニが問われる「脱使い捨て」の責任 グリーンピースがごみ大量排出の実態を解明 | 消費・マーケティング | 東洋経済オンライン

国際環境NGOのグリーンピース・ジャパンが、3つの大手カフェチェーン(スターバックスコーヒー、タリーズコーヒー、プロント)、および3つの大手コンビニエンスストア(セ…

オフィスやコミュニティスペースでも似たような事象が起きています。
コーヒーサーバーがあり、使い捨てコップが備え付けられています。
コーヒーを飲んだら捨てられます。お代わりでも新しいカップを使われちゃいます。

ただカフェと違って、自分達で(カフェ提供側で)どうにかするのはかなり難易度が高いです。
みんなにマイマグを用意してもらうとか、もしくは備え付けのカップを用意して洗って使うとか。

ただこれって現実的でないですよね。
マイマグを全員に持ってこさせるのは至難の業だし、
カフェじゃないので水回りは整備されていないし。

なので、選択肢が無いから、まぁ、しょうがない・・・となる。

そんな状況に"選択肢"を提供したのが、オフィスやコミュニティ向けにリユーザブルカップを提供するCircloopです。

Circloop

Circloopは飲食用リユーザブル容器シェアリングサービスです。容器のリユースを通じて使い捨て容器ゴミを削減します。

Circloopは、オフィスやコミュニティスペースの「使い捨てカップ」の代わりに「リユーザブルカップ」を使ってもらうサービスを提供しています。しかも「リユーザブルカップ」を提供するのではなく、そのリユーザブルカップの洗浄もしてくれます。

つまり

  • リユーザブルカップを提供し、
  • 使い終わったリユーザブルカップを回収し、
  • それを洗浄し、
  • 再度、リユーザブルカップを提供する

という一連の業務をサービスとして提供しています。
つまり"リユーザブルカップ as a Service"がCircloopの最大の特徴です。

ファストファッションと同じ状態の使い捨てカップ。
ファストファッションも消費者が意識をし、メーカーが意識したら、変わりました。

使い捨てカップも同じです。
消費者が意識をし、提供者が意識したら、変わると思います。

ただ難しいのが消費者を変える事。
それをどうにかしたいと思いつつ、言ってもなかなか変わらない。
そうであれば「気づいたらやっていた」という状態を作る。
「まず、行動して、そこから意識につなげる」という流れを作る。

そんな思いをビジネスに乗せる事で、
コーヒーを提供する企業をシフトさせ、
リユーザブルカップを利用する事によって社員をシフトさせる。
その結果、社会がシフトする。

ビジネス起点で、小さなシフトの連鎖による社会のシフトの良い事例です。

(参考)
Circloopの代表の中村さんの想いが語られたインタビュー記事です。

リユーザブル容器を浸透させて、サステナビリティへの取り組みがあたりまえになる社会にしていきたい|中村周太

サステナビリティをあたりまえにしていく。その第一歩として、2022年10月にリユーザブル容器のシェアリングサービスをはじめた株式会社Circloopの中村周太さんを取材した…


投稿者プロフィール

菱木 信介
菱木 信介
外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。