先日東京都の最終処分場と有明清掃工場に行ってきました。

その時の聞いた話です。

東京都の粗大ごみで一番で多いのって何だと思いますか?

3・・・

2・・

1・

それは「ふとん」だそうです。

清掃事業年報(令和5年度)より抜粋

清掃事業年報(令和5年度)によると、令和2年度~令和5年度の4年間は連続1位です。その前の3年も箱物家具が1位の時に2位になっているくらいでなので、ずっと1位か2位って事になります。

そしてこれらの布団はどうなるかというと、唯だ唯だ燃やされて灰になります。熱エネルギーで回収・・・それでいいんだっけ?って感じですね。
(熱エネルギーで回収する事をサーマルリカバリーと言います。)

布団は資源だったりします。
羽毛布団であれば、羽毛が回収できます。
綿の布団であれば、綿が回収できます。

それで今回は綿の布団の話です。
打ち直し」ってご存じでしょうか。

布団のリファービッシュ(再整備)。そんな感じのものです。
打ち直しは江戸時代から行われているそうです。

例えば、ここのようなお布団専門店で対応してくれます。

綿布団打ち直し 新品同様になります - お布団・寝具のことなら【快眠工房】

今お使いのお布団は大丈夫ですか? 中身の綿が見えていたらもうそろそろ打ち直し時です。 めんどくさいけどいつか布団はへたってきます。 「そろそろ買い換えようかな…

布団専門店からすれば、打ち直しで売り上げを作る事が出来ます。
布団販売時に「打ち直し」の存在をしっかりと伝える事で、ふとんを通じた顧客のタッチポイントが増えます。
打ち直しは3年ごとが良いので、3年ごとにお客様が戻ってくるわけです。
つまり打ち直しにより、LTVの高いお客様とつながる事が出来ます。

打ち直しのような日本独自のソリューションがまだまだあるはずです。
原点回帰して、ビジネスを組み立てる事も重要な視点だなと思います。

投稿者プロフィール

菱木 信介
菱木 信介
外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。