ファッション業界の大量生産・大量廃棄は有名で、今でもまだまだその状態は続いています。
2022年時点でも
新規の衣類の供給量は、79.8万トン
家庭等から手放される衣類は、73.1万トン
リユースやリサイクルを除いて廃棄される衣類の量は、48.5万トン
です。(衣類のマテリアルフロー サマリー)
廃棄される48.5万トンのうち、どれだけ使えるものが含まれているのだろう・・・と思ってしまいます。
(それより48.5万トン捨てるのに、なんで79.8万トン作るの?と普通に思ってしまいます。)
そんな古着の中でもリユースされずに、リサイクルまたは廃棄される服を救済する手段として、古着に簡単に新たなデザインを施して価値を高めてまた市場に流通させるには・・・と考えている企業があります。
それがエー・ディー・ピー社です。
本業は印刷会社なのですが、その印刷技術を活かして、中古衣類にプリントするというシンプルなアップサイクルを行っています。
さらに、例えば新品でも売れ残ってしまって廃棄対象の衣類も、プリントでアップサイクルして別の商品にするという事をやっています。
自分たちのコアコンピタンスを活かしながら、社会課題に目を向け、さらにビジネスに繋げる。
時代の流れに乗るようにシフトした好事例でした。
投稿者プロフィール
- 外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。
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