問い:新品が最も高い効果を与えるのか
例えば、書籍。
もし書籍に求めるものが「書かれた情報」だとしたら、
新品だろうと、中古だろうと変わりませんよね。
本が本来持っている機能的な価値は変わりません。
だからこそ「図書館」のような場がずっと存在し続けるのだと思います。
固定観念として「新品の方が中古よりも良い」というのが根付いている気がします。
今回は建設機械メーカーであるCaterpillarです。
Cat Remanという生産ラインを構築しています。
ちなみにRemanというのはRemanufacturing(既存部品を使った再製造)の略称です。日本語でもリマンという言う事もあります。
機械は壊れたら、製品全てが壊れたわけではないので、使える部品は使い続けよう・・・というノリです。
Cat Remanのサイトにこんな一文がありました。
これを読んでどう思いますか?
「新品同様のパーツ効率が実現される」なのであれば、新品である必要で無いのでは・・・と私は思いました。
もちろん顧客が求めるものとして「新品の安心感」みたいなものを顧客は買っている気がします。
でもそれも顧客の固定観念・思い込みであると思います。
しかも、その固定観念・思い込みを壊すには、誰かが伝えないといけない。
知らないと、その思い込みはシフトしない。
「本質的な価値を提供する事」と、それと同時に「固定観念を壊す事(=伝える事)」、その両方が必要なビジネスモデルである、そんな事例でした。
投稿者プロフィール
- 外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。
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