2024年10月30日に、こんなプレスリリースが出ていました。

ゴルフクラブのリユースを専門に取り扱うECサイトがオープン
『YAMAHA GOLF REUSE STORE』

以前にもご紹介したアメリカのアウトドア用品販売店のREIという企業の事例も紹介したのと同様に、「はじめに道具をそろえる必要がある」スポーツならではの取り組みだなと思います。

自社中古品販売がマーケットを拡大させる

「まずは道具をそろえる」 っていうアクティビティって最初の1歩を踏み出すのに時間がかかったりしませんか?例えば、キャンプとか、登山とか。 そしてそういうアクティビ…

そして何やら小さく「※1 商品の査定や受注、出荷はFree Standard社へ委託しています。」と書いてあります。
そうこれはRaaS(Resale as a Service)と呼ばれるリユース業務のBPOサービス(業務を丸ごと受託サービス)です。

ブランド(YAMAHA)からすれば、ECで中古買い取り・販売の事業を始めたい!と思っても1から立ち上げるのは大変です。パッと、業務領域だけで切り分けても「買い取り業務」、「保管管理業務」、「中古販売業務」があり、さらにそれぞれの業務1つ1つが大変です。やりたくても出来ない・・・というニーズを解消したサービスです。

ユーザ目線でも、ゴルフの事例で言えば「道具が欲しい」のではなくて「ゴルフがしたい」なので、一義的には道具は何でもよいわけです。そしてゴルフにハマってこだわりが生まれた時に、自分にフィットしたゴルフ道具を新調すればいいわけです。そしてそれくらい道具に拘りがあれば、「大切に扱う」という想いが強くなり、長く使い続けるようになります。

メーカーにとっては、自分のブランドを使っている顧客が増え、
ゴルフ業界としては、ゴルフの参加者が増え、
ビギナーにとっては、お手頃に道具を入手する事が出来、
本気のベテランがしっかり業界をささえる。

そしてこれをいろいろな業界で展開するFree Standardさん。
1つの仕組みで大きな流れを変えるとても素敵なサービスだなと思います。

投稿者プロフィール

菱木 信介
菱木 信介
外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。