「まずは道具をそろえる」
っていうアクティビティって最初の1歩を踏み出すのに時間がかかったりしませんか?
例えば、キャンプとか、登山とか。
そしてそういうアクティビティって、1つ1つのプロダクトがまぁまぁ高かったりするんですよね。
さらに素人判断で専門店じゃないところで買うと、安かろう悪かろうで、結局無駄になったり。
そんな初心者の心のハードルを払拭してくれるのが、自社中古品販売です。
それを積極的に活用しているのが、アウトドア用品販売店のREI(アールイーアイ)です。
キャンプ、ハイキング、登山、サイクリングなどのアウトドア用品やウェアを提供しています。
REIで購入した中級者・上級者が、自分のギアをREIに下取りしてもらう。
そしてのその下取りしたギアを初心者に提供する。
(もちろん、下取りしてもらった金額を原資に新しいギアを買う)
初心者は中級者・上級者が使っていたギアだという安心と、
中古というお得感で、購入をする。
そして初心者はいずれ中級者になり、今度は自分が提供する側につく。
この循環のすごいところは、「マーケットを拡大させている」というところです。
はじめの一歩がなければ、そのマーケットに参加をしません。
初心者が「やってみよう」と思うような状況を作らなければ、やる事自体を諦めてしまうでしょう。
でも、自社製品の中古品を初心者に提供する事によって、その「諦め」を回避できます。
もし、これが新品販売に拘っていたら何が起きていたでしょう。
マーケットへの参加人数が増えずに結果的に売り上げの総和は低くなっていたはずです。
ちなみにこれも地球に優しいリユースモデルです。
裏を返せば、リユースモデルはこんなに良い事があるんですね。
地球に優しく、マーケットを拡大。
リユースもマーケットまでを視野に入れると、戦略が変わってくるのではないでしょうか。
投稿者プロフィール
- 外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。
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