電気自動車(EV)の課題はいろいろありますが、
やはり一番はガソリンスタンドと同じくらいEV充電スタンドが無いところですよね。

「充電難民とも言えるこの状況を解決できないか?」という発想から生まれたのが
サンフランシスコのスタートアップ企業Electricfishです。

ElectricFish | Reliable and resilient energy infrastructure

We provide flexible microgrid solutions to quickly enable fast EV charging and backup energy resources at grid-constrained sites.

Electricfishは、まずガソリンスタンドに簡易に設置できる蓄電池式のEV充電サービスを提供しようと始めました。

既存のガソリンスタンドインフラを活用を活用する事で、
そもそもクルマにとって良い立地に存在している事や、
ガソリンスタンドとしても営業しているので、人もそこに存在しているのでオペレーションも可能です。

ガソリンスタンドという元々クルマにとって良い設計になっているので、
そこにEV充電スタンドを設置してしまえーという発想って事ですね。

言われてみればそりゃそうだという感じですが、
これを何もないところから導き出すのは意外に気づかない。

ちなみにこの充電スタンドは蓄電池を設置するので、
どうやって充電するのか・・・という話があります。

まず送電網から来る電気を充電します。
ただし充電する時は「電気代の安い時」です。
つまり「街中の需要が低い時」です。
なので、地域の電力需要の影響も最小限に抑える事が出来ます。

あとは再生可能エネルギーを直接充電する方式。
この2つを上手く使って、充放電をしていくわけです。

ちなみにEVへの充電も高速充電との事。
EVのジレンマ(EVの普及が先か、インフラが先か)をこの技術で解消して欲しいですね。

投稿者プロフィール

菱木 信介
菱木 信介
外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。