捨てられるモノに価値をつけてビジネスを成立させるってのはホントすごいなと思います。

(この捨てられるモノに価値をつけて新しいモノを生み出す事をアップサイクルと言います)

通常のビジネスは制約は1つです。
① 顧客ニーズにあったプロダクトを作る事

でも、アップサイクルビジネスはさらに制約が追加されます。
つまり2つの制約です。
① 顧客ニーズにあったプロダクトを作る事 
② 廃棄物を使う事(=農家のニーズ。地球のニーズ)

こんなビジネスをやっているところはいろいろありますが、
今回はやまやまという企業の廃棄される果物でぐみを作る「無添加こどもグミぃ〜。」です。

無添加こどもグミぃ〜。 › くつろぎたいのも山々 in 和歌山県かつらぎ町

原材料は廃棄フルーツだけ!ゼラチンも砂糖もなにも入ってない「無添加こどもグミぃ〜。」おやつストレスに悩むお母さ

罪悪感なく子どもに与えられる無添加おやつ」というコンセプトで作る「子供向けドライフルーツ」です。

この商品は、2つの制約を上手くくっつけました。

①のニーズについては、やまやまの代表である猪原さんが自分の子供を育てている時に、気を引かせる為に、お菓子のグミを与えていたそうです。しかし、いくら気を引かせると言っても、子どもの健康を阻害するお菓子をあげる事に罪悪感を感じ、罪悪感の無いグミは無いのだろうか・・・となったそうです。

②の廃棄物は、和歌山に移住された時に、廃棄される果物の山を見て、「もったいない」と思ったそうです。

この①と②をバシッと繋げて、ビジネスにしたのが「無添加こどもグミぃ〜。」です。
さらに製造工程では、障害者福祉施設で働く方々に協力してもらってさらに社会的インパクトをあげているそうです。

一見つながるかどうかわからない2つのニーズを組み合わせた見事なビジネスモデルだと思います。

①をイメージしながら、②を探すのもいいですし、
②の存在する事を意識しながら、①を探すのもいいと思います。

廃棄物というのを起点にビジネスを作るのも1つかなと思います。

投稿者プロフィール

菱木 信介
菱木 信介
外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。