外食すると洋食でなければ、基本的に箸を使うと思います。
箸もよくよく見ると、パターンがありますね。
おそらく一般的には3種類かなと思います。

①木で出来た割りばし
②竹で出来た割りばし
③プラスチックで出来た箸

そのうち、今回は②の「竹で出来た割りばし」に注目したいと思います。

①の木で出来た割りばしは、紙の原料になります。

一方で似たような用途(植物性で使い捨て)の竹の割りばしは紙の原料にならないそうです。

それ故に捨てられる様を見て、竹の割りばしを活用したテーブルが「TAKEZEN TABLE」です。

日本初*、竹割り箸を再利用したアップサイクルテーブル「TAKEZEN TABLE」を8月31日に発売開始 | TerrUPのプレスリリース

TerrUPのプレスリリース(2023年8月31日 10時40分)日本初*、竹割り箸を再利用したアップサイクルテーブル「TAKEZEN TABLE」を8月31日に発売開始

竹はそもそも「竹害」と呼ばれるくらい、人の手が入らないとその成長スピードによって、広葉樹林をじわじわ浸食していきます。
そうならない為にも人が介入して、竹を切らねばならない・・・。

<竹害の詳細についてはこちらから>

「竹害」はどうして起こるのか? 日本の放置竹林の現状と課題|環境とサステナブルを学ぶ BambooRoll STUDY

BambooRollによる環境とサステナブルについて学ぶための記事。竹は、日本各地に広く分布し、ずっと昔から私たちの暮らしの中で、さまざまなものに利用されてきました。常…

なので、竹の割りばしを使うというのは合理的でもあります。
ただ最終的には捨てられる訳ですが、まだまだ使い切る余地がある。

このTAKEZEN TABLEが素晴らしいなと思うのは2点です。

1つ目は、ゴミとなるものを見てテーブルという形に持って行った事。
2つ目は、竹という質感割りばしという形状最大限に活かしたデザインをした事。

捨てられるものがここまで昇華できるのか・・・と感心する事例でした。

現在は、まだまだ上流の「ゴミを出さない」というプロセスが改善させるのは難しい状況です。ですので、下流に来た「ゴミ」になりそうなモノにフォーカスを充てて何か出来ないか。この部分を考え抜く事も新しいビジネスを作る一つの視点になります。

投稿者プロフィール

菱木 信介
菱木 信介
外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。