Netflixは皆さん言わずと知れた動画配信サービスです。これを"地球に優しい"文脈から考えてみようと思います。
というか、
地球に優しい文脈からNetflixが生まれたというストーリーにしてみます。
昔はご存じの通り、
VHSのビデオテープであったり、
DVDであったり、
さらにブルーレイになったり、
操作性や画質・音声の品質が向上しつつも
必ずそこにはモノが必要でした。
多くの人にドラマや映画を届ける為には、
出来だけ多くのDVDやブルーレイが必要となります。つまり大量生産をしていたわけです。
こんなに大量生産したDVDは最終的にどうなるのだろう。いずれは大量のゴミとなる。
自分たちが儲ければ儲けるほど、
大量の生産が必要になり、大量のゴミが出る。
それをどうにか解決したい。
モノを作らずに動画をお届けするにはどうしたらよいのか。
それは「インターネット上から動画を配信する」ようにすれば生産は要らないじゃないか。
しかもデジタルにしたら、
DVDの時に無かった良い事が沢山ある事に気づいたぞ。
どんな場所にいても、どんな僻地にいても、
動画をお届けする事が出来るじゃないか。
さらに誰がいつどの映画を見たのか分かるので、
いろいろ分析ができるぞ。
お客さんとずっと繋がって居られるぞ。
こんな事、DVDじゃ出来なかったじゃないか。
という感じになります。
Netflixは「モノの大量生産をやめたいから」という理由で生まれたサービスではないですが、もしその理由でNetflixが生まれたとしても同じ結果を得られるわけです。
サーキュラーエコノミー的には、そもそも「循環するモノすら作らずに同等以上の機能を提供する(置き換える)」事が最も大事です。
それは「モノが提供していた機能」を「デジタルで提供する」という事です。
このように、顧客への価値からスタートとして、社会への価値からスタートしても行き着く結果が同じものは沢山あります。
まずはこのような顧客にも地球にも優しいソリューションを考える事がまずは大事だなと思います。
投稿者プロフィール
- 外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。
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