これはパタゴニア渋谷店で2年前に実際に提示されてたメッセージです。

「必要ないモノは買わないで。」

最初この言葉を見た時衝撃を受けました。
沢山売れた方が嬉しいのがお店。
なのに「必要ないモノものは買わないで」。

お店にとって「嬉しい」とは何ぞやって事かなと思います。
これまでの「嬉しい」は「お金を沢山手に入れる事が出来る」なんでしょうね。だから「必要ないモノものは買わないで」とか言ったら「悲しい」結果になる。

でもパタゴニアの「嬉しい」は違う。

"本当に必要なもの買って、長く愛用してくる人が沢山増える事"が嬉しい。(ゲイン)

"衝動買いして、結局着ずに捨てられる事"が悲しい。(ペイン)

このゲインを増やし、ペインを減らす。
パタゴニアにとって一石二鳥の行動かなと思います。

私の知人も実際に店舗内で買うのを迷っていたら、
迷っているなら買わなくていいんじゃないですか?」って。
その知人は、その一言でさらにパタゴニアが好きになったそうです。

お金じゃない自分の大切にしたい想いを実践すると、
それに共感したお客様との関係が強くなる・・・と、
身近な人を通して感じました。

 

投稿者プロフィール

菱木 信介
菱木 信介
外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。