着物って一反の布地を無駄なく使い切るんですよね。
日本人のそういう知恵はすごいなとホント思います。
(詳しく知りたい方はこちらから)
明治時代になり「洋服」が輸入され「無駄」を許容するようになりました。
洋服は型取りをして、使う部分と不要な部分に分けます。
その不要となった部分は捨てられる運命となります。
それは洋服に限らず、アウトドアギア(例えばリュックとか、ポーチとか)
そういうアウトドアギアも同じく使うものと捨てるものに分離されます。
今回は、cotapaxi(コトパクシ)の紹介です。
cotapaxiは、他のアウトドアメーカーの余った布を使ってアウトドアギアを作ります。
なので、その時その時に余った布を使うので、色はバラバラです。
型のデザインは一緒なんですが、色が違うので、新品なのに唯一無二ものが手に入ります。
リュックもカラフル。唯一無二(下北沢店にて)
同じ型なのに、色が全部違う(下北沢店にて)
日本では、ECショップからスタートして、リアル店舗を大阪で出店し、二店舗目として下北沢にオープンしました。
cotapaxiで面白いのは、ECショップでの購入です。
ECショップで、欲しいものをポチっと押して購入しても、到着するまでどんな色合いのものが来るかわかりません。
なぜなら、その時にどんな布地があるかわからない為です。
そんな偶然の出会いを創出する体験設計も素敵だなと思います。
リアル店舗は目の前にあるものを選ぶ事が出来ますが、行くたびに置いてあるのものが違うので、それはそれで面白い体験です。同じ商品を販売しているのに、毎回新しい「出会い」のある体験。毎回「発見」のある体験。
地球環境を考えるだけなく、これまでにない新しい顧客価値を創出するところもスゴイなと思う企業です。
投稿者プロフィール
- 外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。
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