皆さんは、オフィスの引っ越しをした事はありますか?
引っ越しした事のある方に質問です。その時のオフィス家具はどうしましたか?
おそらく引っ越し前のオフィス家具は捨てられちゃったのではないでしょうか。
(今はマシになっている事を祈りますが、少なくとも5年くらいまでは当たり前のように捨てられていました)
おそらく、経済的メリットがある(もしくはデメリットが少ない)、新しいオフィスのレイアウトや雰囲気に現在のデザインが合わないとかが理由かと思います。
もしデザインの問題であれば、最初から購入せずにレンタルにしておくと、引っ越しの時のデザインの問題は解決しますよね。
しかし、既に買ってしまったとしたら・・・。
デザインが合わなくても我慢して使うか、捨ててデザインのあった新しいものを買うか・・・。
そんな状況を解消しようと捨てられる家具のリマニュファクチャリング(再製造)をするビジネスをしているのが英国のRype Officeです。
ちなみに英国でも毎日500 トンのオフィス家具が廃棄されているそうです。
Rype Officeは、4つのアプローチをするそうです。
- お客さまの既存の家具を改修/再製造する
- 外部から調達した中古家具を使って改修/再製造する
- 廃棄物から作られたRypeの独占製品を使う
- 再生可能な新しい家具を使う
特に1の既にある家具は、新品同様の状態に戻せるものを特定して、新しいオフィスの外観と雰囲気にどう適合させるかについて提案するそうです。塗装したり、生地を張り替えたり、机やテーブルのフレームのサイズ変更、天板の交換をしたりして、新しいオフィスにあった家具が生まれ変えるそうです。
オフィス移転のユーザのペインは「新旧オフィスのデザインの不一致」です。
新しいオフィスに引越しする時は、心機一転、前のオフィスよりも素敵な空間にしたいですよね。
そんな空間も旧オフィスで使っていた家具を使ったら、素敵な空間が壊れてしまう可能性は大です。
だからと言って、旧オフィスの家具を捨てて、新しい家具を買うのではなく、
旧オフィスの家具をどう活かすか。どうしたら新オフィスの空間デザインにフィットする家具に出来るか。
そのお題に応えたビジネスをやっているのがRype Officeです。
Rype Officeは家具を提供しているのではなく、旧オフィスの家具を活かし、かつ環境に優しい、そして心地よい、新オフィスの空間創りを提供しています。
企業の信念が垣間見れるビジネス事例でした。
投稿者プロフィール
- 外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。
最新の投稿
- 02:Rethink(R1)2025年1月18日[v2.0] 子ども靴のサブスクレンタル
- 09:Repurpose(R7)2025年1月13日修理するという体験価値の提供
- 11:Recycle(R8)2025年1月6日未来を見据えた太陽光パネルのリサイクルイノベーション
- 08:Remanufacture(R6)2024年12月27日廃棄されるオフィス家具を活かし、心地よい新しいオフィス空間を創る