前回の続きです。
Little Plant Pantryというアムステルダムの量り売りのショップを紹介しました。
量り売りってどんな感じで中身を量るかご存じですか?
ちなみに容器は持参する前提です。
まぁ、単純な話なのですが、地味に面倒です。
① 持参した容器を量りメモをする (例えば、100g)
② 中身を入れて容器ごと量りメモする (例えば、400g)
③ ②から①を引いて、中身の重さを出す (例えば、300g)
④ そしてメモをもってレジに行く・・・
という感じです。
この体験自体も味わいがあってたまにやるのはいいんですが、日常的にやるはしんどいですよね。
そこで日本の企業ですが、「減算式」という方法での、量り売りの機械を寺岡精工が出しています。
世界初の容器計量不要、複数什器の同時使用を可能にしたセルフサービススケール「HopperScale」「ScoopScale」「LiquidScale」
上記の写真の右側のような機械を使うと、「どれだけ減ったか」を量ってくれるので、購入者側かはとても楽になります。
実際は、Little Plant Pantryの規模のお店だとこの機械を入れても採算が合わない可能性が高いですが、この事例が学べる事は、ゼロウエイストやサーキュラーエコノミーの対応をする事によって、今までなかったペインが生まれる事です。
そのペインが新たな機会となり、新たなビジネスが生まれます。
今回も「容器持参型の量り売りショップ」というものが普及する事によって生まれたプロダクトかなと思います。
ゼロウエイストやサーキュラーエコノミーなものに出会ったら、そういう目線で見てみると、何かが見えてくるかもしれません。
投稿者プロフィール
- 外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。
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