前回「洋服を袋に詰めて送るだけでメルカリみたいな事が出来る米国のサービス」を紹介しました。
そんなThredupですが、「洋服を袋に詰めて送るだけ」のリセールサービスで、さらに地球に優しいアウトソーシングサービスを提供しています。
それは前回紹介した下記を含む業務全般を請け負うサービスを提供しちゃおうというものです。
1.検品
2.写真撮影
3.値付け
4.大事に保管
5.受注
6.発送
7.入金確認
8.支払い
例えば、アパレルブランドのGAPが、自社の商品のEC中古販売の事業をやりたいとします。
でも、ECでの中古販売事業のノウハウのないGAPはゼロから準備する必要があります。GAP商品の下取り、検品、それからECサイトの構築、そして上記1~8の業務運営体制の構築。
これを立ち上げるには相当の労力がかかります。
その立ち上げる労力をThredupにアウトソーシングしちゃうのです。
1.Webサイトの構築(GAPの名前でカスタマイズしたWebサイトの提供)
2.在庫調達(GAP商品の受け入れ)
3.加工・品質チェック(受け入れたGAP商品の加工・品質チェック)
4.写真撮影(販売するGAP商品の写真撮影)
5.値付け(販売するGAP商品の値付け)
6.倉庫保管(売却するまでのGAP商品の保管)
7.フルフィルメント(受注・在庫管理・発送)(販売したGAP商品の受注・在庫管理・発送)
8.返品対応(販売したGAP商品の返品対応)
9.支払い(販売したGAP商品に対するGAPへの支払い)
10.お客さま対応(販売しているGAP商品に関する問い合わせ等のお客様対応)
これらの業務をThredupがやってくれるわけですが、逆にこれらの業務構築をしないと中古販売事業を開始できないという事になります。
なので、そういう「手を出したいけど労力がかかりすぎて中古販売事業を諦めていたメーカー」のお困りごとを解決するサービスをThredupが提供しているわけです。
つまり、「中古販売による地球に優しい対応を諦めていた」のを救済するサービスをThredupが提供しているという事になります。
ちなみにこの「中古販売事業にかかる一連の業務のアウトソーシングサービス」の事をResale as a Service(RaaS:ラース)と言います。「リセール」という業務モデル自体をサービスとして提供するというものです。
投稿者プロフィール
- 外資系大手コンサルティングファームにて経営・IT・業務に関するコンサルティングを行い、生命保険会社にて経営企画部長を従事、Fintechベンチャー起業・経営を経て、「サステナビリティを1歩でも前進させたい」というパーパスを具現化すべくCircular Economy Thinking合同会社を起業。これまで培った経営コンサルティング経験、起業経験・経営経験を活かし、Circular Economy実践の為の活動を行っている。他にもCXコンサルティングやエグゼクティブコーチングも行う。
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